「どうして、夏って、こんなに暑いの?」
長女の頭に浮かんだ疑問❓👧❓
こんな疑問も、モンテッソーリ教育の文化教育の一つです。
この疑問は、地理に関する分野の展開のチャンス💡
文化教育における各分野とねらい
文化教育は、広く考えると、造形美術、体育、音楽、宗教も含まれます。これらは、一つの閉鎖された分野として、独立した領域として設定されます。
そして、それ以外を、
●地理に関する分野
●生物に関する分野
●歴史に関する分野
●各領域が関連した分野 となります。
一つひとつのことは全く別々の事柄として子どもの中に刻まれていきますが、共通するねらいは、色々なことを子どもが知ることによって、子どもの視野や物の見方が広まっていくという点です。(本文引用)
これが、ある事柄を一つの視点からだけでなく、いくつもの視点から見ることができるようなっていきます。
つまり、人間としての幅を広げていくことにもつながります。
そして、最終的には、「違い」を受け入れることができる姿勢を子どもは身につけることになります。(本文参考)
文化教育の各分野について
地理に関する分野
地理に関する分野では、子どもが世界に存在する国々の名前や、その国旗を知るようになります。
例)宇宙と星の誕生、太陽系の惑星の紹介、陸と海の地球儀、土・水・空気の紹介、色付き地球儀、地球儀から平面図へ、平面地図パズル、国旗の紹介 etc…
生物に関する分野
生物に関する分野では、子どもは花の名前や動物の名前、その骨格などを知るようになります。
例)生物と無生物の紹介、動物と植物の紹介、動物の絵カード、植物の絵カード、動物の分類、植物の分類、動物の分布、食物連鎖、花・葉について etc…
歴史に関する分野
歴史に関する分野では、子どもは一年が何日あるかとか、時計の読み方を知るようになります。
例)きのう・きょう・あしたの紹介、1週間の曜日の紹介、一年の月と季節の紹介、一年の月と行事の紹介、カレンダー作り、時計の紹介、タイムライン etc…
文化教育における各分野の展開の仕方
基本的なそれぞれの分野で共通する展開の仕方は、
・具体から抽象へ
・全体から部分へ
具体から抽象へ
実物を持ってくることができるものに関しては実物からの出発を、そうでないものに関してはなるべく多くの感覚器官、特に触覚を刺激することのできるような模型やミニチュアを出発点とします。(本文引用)
流れは、
実物、模型、ミニチュアなど・・・具体の段階
↓
絵カード(視覚のみ)・・・半抽象の段階
↓
文字のみのカード、説明文など ・・・抽象の段階
抽象の段階に至るまでの、具体や半抽象の場が重要であり、幼児期の活動の中心となります。
全体から部分へ
子どもに伝えようとする対象のなるべく全体像を、出発点として設定します。
国旗のお仕事の際には、宇宙と太陽系、地球の誕生から説明しました。
模型を持っていないので、図鑑を使って説明しました。
例)国旗のお仕事
宇宙と星の誕生
↓
太陽系の惑星の紹介
↓
地球の紹介(陸と海の地球儀)
↓
土、水、空気の紹介
↓
色つき地球儀
↓
地球儀から平面地図へ(世界地図)
↓
国旗の紹介
なるべく大きな方から小さな方へ伝えていくことで、全体の中の部分をとらえる力にも繋がります。
どうして、夏は暑いのか? ”全体から部分へ”の流れがポイント
今回の長女の疑問❓👧❓
「どうして、夏は暑いのか?」
この疑問に、”全体から部分へ” の流れで、説明してみました💡
①宇宙と太陽系について。
②地球の公転と自転について。地球は回転しながら、太陽の周りをまわっていること。
③地球の自転軸は傾いていて、傾きによって、北半球と南半球で季節が違うこと。
④夏になると、太陽側に傾いている半球では日が長く、温度が高くなること。
⑤日本は北半球に位置し、夏になると太陽側に傾いていて、日が長く、温度が高くなることについて
こんな流れで、説明してみました💡
少し、難しい内容で、今はまだ理解できなくても、種まきをしておくことが大切ですね。
何気ないことでも、疑問に持ったことが素晴らしい💡
その瞬間を、大切にしていきたいですね😊
最後まで読んで下さり、ありがとうございます✾✾✾
※参考図書
「モンテッソーリ教育が見守る子どもの学び」
著者:松浦 公紀 発行所:株式会社 学習研究社
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