「モンテッソーリ教育と、料理って、どういうつながり?」
「子どもが料理をすることで、具体的にどんないいことがある?」
子どものお料理活動🍳
これは、単純に、家事のお手伝いの一つというだけでなく、
実は、モンテッソーリ教育でいう「数学的頭脳」を養う活動の一つになります💡
料理を一緒にすることで、始める前に道具や材料を準備したり、段取りを立ててから始めることを学びます。
これは、「先を見通す力」を養います。
これがこうなっているから、次はこうなるだろう、だからこういった準備をしておこうと予測する力です。
これが、段取りを考え、やり方を工夫し、あきらめない力につながっていくのではないでしょうか。
また、料理のスキルだけでなく、
手指をたくさん使う、
普段使わない道具を使うことは集中力にも繋がる、
食卓に並ぶ料理が出来るまで(出来る前の材料や、途中の様子)、
材料が、完成するまでにどう形を変えていくか(例えば、野菜の断面図や、捨ててしまう種) etc…
沢山のことを学びます。
今回は、子どもに料理をさせるメリットと、
我が家で、週に1-2回ほどやっている、お料理活動について紹介します😊
お料理活動を通して、学んでほしいこと
お料理活動の目的
大きな目的は、”子どもの生きる力を高める”こと💡
料理を通して、大きな「自信」が得られると思います✨
そして、家事の一つである料理をすると、子どもは素直に楽しむだけでなく、
料理のスキルだけでなく、色々な大切なことを身につけます。
お料理活動の6つのメリット
①自信と責任
子ども達は、大人から信頼されて料理をし、感謝されて食べてもらう。
これが、大きな「自信」となります。
試行錯誤しながら料理を完成させ、「自分も一人で料理ができる!ご飯の準備のお手伝いができる!」と自信がつきます。
そして、「おいしい😊」と誰かに食べてもらうことで、その自信が「頑張ればできる!自分でもできる!」という気持ちに変わって行くと思います。
子どもは新しいスキルを身につけ、自信を持つ。
そして、家事をやることで、自分が責任をもってやることは何か、子ども自身がちゃんと考えることに繋がると思います。
②集中力
料理をすることは、必要な道具を取り揃えたり、必要な材料を取り揃えたり、手順を覚えたり。そして、手順を覚えるには、繰り返しが大切。
そこから集中力が鍛えられます。
③失敗から学ぶ力
ビジネスの世界で、 ”fail fast” という言葉があります。
”誰よりも早く失敗しなさい” という意味です。
失敗を恐れず、まずやってみて、出てきた問題や失敗を糧に完成を目指す態度。諦めて、投げ出さない粘り強さが育ちます。
子どもに、たくさん失敗することを提供しましょう。
それが、自分で問題を解決するトレーニングとなります。
失敗と学びを経験し、諦めない強い心を育む💡料理もその一つ🍳
初めてのことだらけ、きっと失敗します😊
そして、失敗したら、どうしたらいいかを、一緒に考える。
答えをすぐに教えるのではなく、子ども自身に考えせるように、大人がうまく誘導することが、大切です。
緊張している子どもには、
「失敗しても大丈夫。失敗は成功の素だよ!」
そう言うことで、子どもは安心しリラックスできる。
「失敗してもいい環境」は、子どもの成長にとても重要になってきます。
④挑戦する気持ち
どのような料理が出来上がっても、頑張って作った、その姿を沢山褒める!
結果よりも、そのプロセスを重視して褒めることで、
「次もまたチャレンジしてみよう!」と、
新しいことにチャレンジする気持ちが芽生えます。
⑤想像力と創造力
子どもが、自分でメニューを考えて、必要な材料を考える。
出来上がりのゴール設定をして、手順を考える。想像力が育まれます。
これが、「未来を見通す力」、モンテッソーリ的「数学的頭脳」を育みます。
最初は、全てを子どもがやるのは難しいので、大人が一緒に考えるのを手伝ったり、教えてあげます。
作り方の手順も、分かりやすく書きだしたり、作り方が書いたものを使うと、子どもにも理解しやすいです。
そして、例えばカレーを作る際、完成したカレーのイメージ図を書くのはどうでしょうか?
盛り付け方を工夫すれば、色んなカレーが出来上がります。
完成のイメージを絵で描くことで、創造力が育まれます。
⑥親子のコミュニケーション
親子で一緒に料理をすることで、コミュニケーションを通して親子の絆が生まれます。
子どもも、一緒に料理をすることで、自分も家族の一員だという意識を持ち、自分も家族のために何かしていると思えるのが嬉しくなります。
栄養について
栄養って、どうして大切なの?
長女は、とっても偏食です。
嫌いなものが多すぎて、いつもメニューを考えるのに苦労します。
食わず嫌いもあります。
なので、このお料理活動を通して、初めての食べ物でも挑戦できるよう、
「嫌い、食べれない」という、本人の思い込みが少なくなればいいなと思い、
栄養ってどうして大切なのか?について、ちょこちょこ、話しかけます。
栄養を取ると、からだにどんないいことがあるのか、
子ども達に、少しでも伝わればいいな、と思って、話しています。
命を頂くということ
そして、私たちは、生き物の命を頂いているということ。
多くの命によって、私たちの命が繋がっていること。
私たちは、色々な生き物の「命を頂く」ことで、毎日生活しているということ。
命が命を繋いでいるということ。
子ども達に、伝わっていけばいいです✨
お料理活動の例
いくつか、我が家でやっているお料理活動を紹介します。
詳細は、また別にまとめますので、よかったら覗いてみてください😊
餃子の皮のピザ
餃子の皮を使う簡単なピザです🍕
ホットプレートを使って焼きます。
何をトッピングするか、どんな盛り付けにするか、
子ども達も、とっても楽しそうに考えています。
オムライス
我が家の、人気メニューです。
豚肉とピーマンの甘辛いため
この時期、旬のピーマンを使った、市販の素を使ったレシピです。
子どもが苦手なピーマンを、少しでも食べてくれたらなぁと思い、
子ども達に提案💡
市販の素なので、作り方も箱に書いてあり、とても分かりやすいです。
自分で作れば、子ども達も、食べてくれるかも???
その他
・カレー
・シチュー
・ちらし寿司
・おにぎり
・目玉焼き
・サラダ作り
・パン作り etc…
年齢によっては、
野菜を洗う、野菜の皮をむく、野菜を切る、
卵を割る、卵をかき混ぜる、ゆで卵の殻をむく、
ホットケーキミックスを混ぜる、お好み焼きの材料をまぜる、
お米を計ってお米を研ぐ、炊飯器のスイッチを押す etc…
料理の工程の一部だけでも、もちろんOKです。
それが、子どもの「自分でも出来た!お手伝いをした!」
という、「自信」に繋がります💡
そして、「次もやってみよう。次は〇〇っもやってみたい!」と、
新しいステップに、進んでいくはず。
「自信」から「挑戦」が生まれるんですね😊
まとめ
子どものお料理活動は、モンテッソーリ教育でいう「数学的頭脳」を養う活動の一つになります。
お料理活動の大きな目的は、
”子どもの生きる力を高める”こと💡
料理を通して、大きな「自信」が得られる✨
時間にゆとりがある時でも、是非お子さんと一緒に、お料理してみてくださいね🎵
最後まで読んで下さり、ありがとうございました😊
※参考図書
「モンテッソーリ教育が見守る子どもの学び」
著者:松浦 公紀 さん
発行所:株式会社 学習研究社
「賢い子は料理で育つ ーリトルシェフクッキングー」
著者:武田 昌美 さん
発行所:株式会社 春陽堂書店
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