【モンテッソーリ教育】製作活動「折る、切る、貼る、縫う、編む」は、創造力を育む活動:モンテッソーリ幼稚園での作品の紹介

製作活動 / 感覚教育

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モンテッソーリ幼稚園では、どんな製作活動をするの?

モンテッソーリ幼稚園での具体的な製作活動を知りたい!

製作活動の「折る」「切る」「貼る」「縫う」ことは、何に繋がるの?

モンテッソーリ幼稚園でやっている活動で、家でもできることってある?

そんな疑問に、モンテッソーリ幼稚園での実際の作品を紹介しながら説明したいと思います。

(↓次女の通うモンテッソーリ幼稚園での作品帳)

製作活動の内容と、製作活動から繋がること

製作活動の中心となるのが、「折る・切る・貼る・縫う」という動作です。

ポイントは、

「折る・切る・貼る・縫う」は、創造力を育む手の活動である

目と手を使った活動が、知性を育み、表現力や創造力に繋がる

これが、製作活動から繋がるものと考えます。

この理由を、「敏感期」の説明と合わせて、整理したいと思います。

敏感期とは

モンテッソーリ教育での「敏感期」とは、

子どもが何かに強く興味を持ち、集中して同じことを繰り返す、ある限定された時期のことをさします。

敏感期には、0~6歳までの6年間に9種類の敏感期が現れては消えていきます。

これらの敏感期の中で、3~6歳の間に、特に重要になってくるのが次の5種類です。

①運動の敏感期

②感覚の敏感期

③言語の敏感期

④数の敏感期

⑤文化と礼儀の敏感期

この5種類が順番にやってくるのではなく、波状的に重なって、関わり合いながら到来するのが3歳から6歳の特徴です。

※参考書籍

「3~6歳までの実践版 モンテッソーリ教育で自信とやる気を伸ばす!」

 著者:藤崎 達宏

 発行所:三笠書房 

製作活動は、運動の敏感期の実践

製作活動は、運動の敏感期の実践の一つとなっています。特に、小さな動きを鍛える「巧緻動作(こうちどうさ)」の実践になります。(縄跳びなどの大きな動作を鍛えるのは、粗大動作といいます。)

そして、製作活動は、自分の考えを形で表現できるようになることに繋がります。また、動きながら自分を磨き、感性や知性を高めることにも繋がります。

特に、「折る、切る、貼る、縫う、結ぶ」などは、道具を使って、自分の手で加工し、自分の考えを表現していくのに必要な運動となります。

「折る・切る・貼る・縫う」は、創造力を育む手の活動

製作活動の中心となるのが、「折る」「切る」「貼る」「縫う」という動きです。

自分で何をどうするか段取りを考え、手や体を動かしながら、次へ次へと展開させていくこれらの動きは、”自立”というものに繋がる活動になります。

3~6歳頃に、最も伸びる!

「折る」「切る」「貼る」「縫う」などの、手を使った動きは、3~6歳頃が最も伸びる時期💡

特に、3~4歳くらいの子どもは、どう動けばよいかに強く興味を持つ時期なので、子どもに分かりやすいように、お手本を見せてあげると、ものすごい集中力で吸収していくそうです。

目と手を使った活動が、知性を育み、表現力や創造力に繋がる

「折る」「切る」「貼る」「縫う」という動きは、知性の働きを活発にしていくこと大きく関わっています。

例えば、単純な「貼る」お仕事を例にとると、

最初は、1枚の大きな台紙に、紙を「貼る」だけで精一杯の子どもも、慣れてくると、枠に合わせて貼る、形を合わせて貼る、形をつなげて貼る、色を交互にして貼るなど、「貼る」動作を、より複雑なものへと発展させていきます。

この時、子どもの頭の中で、分析、対応、比較、集合などと、知性が活発に働くのです。発展させていくなかで、難しいことにチャレンジする姿勢や喜びが生まれます。

目と手を使い、連続・発展させながら「貼る」ことで、知性やチャレンジする姿勢を学ぶ。子どもは、からだを使って学ぶ。これが、生きていくうえで、色々なことを身につけていくのに、大切になってくると思います。

知性を活発に働かせることが、表現力・創造力に繋がっていく。

「折る・切る・貼る・縫う・結ぶ編む」の具体例

製作活動の中での、「折る」「切る」「貼る」「編む」について具体的に見ていきます。

折る

・折り紙を折る

・画用紙のじゃばら折り

(↓折り紙を折っています)

(↓じゃばら折りを使った作品。ハロウィンおばけのびっくり箱)

(↓じゃばら折りで、箱とおばけの紙を繋げて、箱を開けると飛び出すようになっている。)

切る

主に、はさみを使って切るお仕事です。

・直線を切る・・・初めは、1回で切れる幅の紙を、直線で切る。

・図形を切る・・・慣れてくると、曲線や、複雑な形に挑戦していきます。

・2つ折りの図案を切る・・・紙を2つ折りにして切って、広げてみる。↓

貼る

・シールを貼る

・セロハンテープで貼る

・のりで貼る

上手に剥がし、丁寧に線に合わせて貼る。これで、手指の繊細な動きと集中力が身についてきます。

(↓シール貼り)

(↓のりで貼る)

シール貼りの台紙は、アイスクリームのコーンの絵を書いて、中に数字を書いて、コーンの上にその数だけシールを貼ったりしています。数を数える練習にもなります。

縫う

・玉結び・・・編むときにも登場)

・縫いさし(直線)

・縫いさし(形)

絵や図の点の部分を目打ちを使って穴をあけます。

好きな糸や毛糸を選び、針を使って、穴に通し、上から下、下から上というように、交互に縫っていきます。

最後に、玉結びをします。(初めのうちは、テープで止めます)

(↓あじさいの縫いさし、かたつむりの縫いさし)

図形の縫いさしが出来るようになると、二度縫いや、クロスステッチに発展していきます。

編む

・色画用紙を編む

・三つ編み(画用紙、ひも)

・リリアン編み(毛糸)

・機織り(毛糸)

最初は、紙のテープや、細長い紙で、三つ編みや、四つ編みを練習していきます。

(↓色画用紙の三つ編み)

三つ編みを組み合わせて、大きなかごや、バッグを作ったりと、子ども達の考えが色々な形になって表現されています。

(↓色画用紙に切り込みを入れて編んだバッグと、ハートバッグ。どちらも持ち手が三つ編み)

(↓雲の三つ編み。フェルトで雲を作って、リボンを取り付けました)

慣れてくると、毛糸を使って、リリアン編みのマフラーや機織りでの作品を作ってきます。毛糸の編み物の作品は、大人でも感動するレベルです✨

(↓機織りで作ったバッグ)

(↓リリアン編みで作ったマフラー)

おうちでモンテッソーリ工作に取り組みたい方におすすめ💡

『モンテッソーリ知育こうさくワーク』シリーズ(学研)

モンテッソーリ教育についての概要から提示の仕方など、分かりやすく記載されていて、知識ゼロでもおうちモンテ工作を始めやすいです!

まとめ

●モンテッソーリ教育での製作活動の中心は、「折る・切る・貼る・縫う」という動作である。

「折る・切る・貼る・縫う」は、創造力を育む手の活動である

目と手を使った活動が、知性を育み、表現力や創造力に繋がる

●画用紙や折り紙、毛糸などを使って、家でもできる活動が多い

材料も100円ショップで購入できるものばかりで、手軽に取り組めるものばかりです。シール貼りや折り紙、画用紙を使った製作は、手順も少なく、覚えやすいものばかりですね。

「こうしたい、これを表現したい」と思う気持ち、そして、それを形にすること。

また、作っていくうちに、創造が膨らんでいく。

これからの人生も、そうやって過ごしていってほしいと思います😊

参考にしていただいて、製作活動の時間が、もっと楽しいものになればいいなと思います🎵

最後まで読んで下さり、ありがとうございました✾✾✾

 ※参考書籍

「ひとりで、できた! 子どもは手を使いながら一人立ちする」

  監修:相良敦子  

  著者:池田政純、池田則子

  発行所:株式会社サンマーク出版

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